モンゴル人と羊料理
モンゴルの料理と聞いて何が浮かびますか?多くの人はジンギスカンを思い浮かべるのではないでしょうか。ところが、あのジンギスカン、本来のモンゴル料理ではないのです。本日は羊を使ったモンゴル料理について考えてみたいと思います。
チャンスンマハ
まずは、The simple! 塩ゆでした羊肉の「チャンスンマハ」です。直訳で煮た肉、という意味です。名の通り、塩で茹でただけの非常にシンプルなお料理です。長く煮れば煮るほど柔らかくなるのだとか。大抵は骨が付いたまま茹でるので、食べる際はナイフを持って豪快に削ぎ落としながら食べます。現地の方は本当にうまくナイフを使って、きれいに食べます。骨に肉のかけらも残しません。
みなさんは骨付き肉、例えば骨付きフライドチキンを食べるとき、骨についた肉をどこまで食べますか?ほとんどの方は骨にがっちりとくっついた根元部分の肉は放置してるのではないでしょうか。私は歯でいくら頑張っても削ぎ落とせないので、ある程度頑張ったら残していました。そのように生活してきたので、モンゴルでナイフを使ってとても、とてもきれいに食べているのはある意味感動を覚えたものです。
ホルホグ
表面を焼いた羊の肉を大きな缶(牛乳缶など)に入れ、じゃがいもや人参といった野菜を投入。熱々に焼いた石と肉・野菜を交互に入れて蒸し焼きのようにする料理です。羊1匹を屠って野外で食べる際の定番料理で、主にお客さんが来たとき(特に海外からのお客さん?)に作ることが多いようです。
料理が終わったあとの石はなんとか手で触れるぐらいの熱を持っており、これを直接手で持って体の悪いところ、患部に当てると治療に良いと言われています。持っているだけでも指先や手のひらに感じる熱が体を刺激して、健康によいと考えられているそうです。私は熱いものを持つのが苦手だったのですが、なんとか手に持って半分投げながらも持っていました。
一頭を解体して、軽く火を通してから調理します。