モンゴル人の特性を歴史と文化から見る

モンゴル人の家

ここ最近ではモンゴル出身の横綱が4人連続で活躍し、モンゴルに興味を持つ人が増えてきているように思います。日本人と似ているところもありますが、個人主義が強く、隙を見せればどんどん攻めてくるといった強かさを持っています。逆に家族に対しては絶対的に信頼して裏切ることはなく、言霊や自然を大事にする文化を持っています。

そんなモンゴル人の特性について、駐日モンゴル国大使館で商務・経済担当を務める、ルンダー・ダワー・ジャルガル参事官(2015年当時)の対談を紹介しつつ、考えたいと思います。

対談の詳細はこちら

遊牧民族だからこその価値観

モンゴルは遊牧民族で、その生活では家畜のために広い面積が必要です。遊牧民同士があまり近寄ると家畜のえさとなる草がなくなるので、他人と接触する機会が少ないのです。

お互いの空間を尊重し、人のことにはあまり入り込みません。また遊牧の生活ではさまざまな決断を自分でしなければいけないので、完全な個人主義です。みんな違って個性があるのが当たり前。だからモンゴルではいじめはなく、逆に言えば他人に対して淡白とも言えますね。

しかし、家族は別です。何よりも大切なのが家族です。ゲルを構えた10キロ範囲は自分と家族、そしてその周りは衝突を避けるために兄弟、親族で固めます。家族や親族など血のつながりを大切にするので、その親族が住んでいる地元意識が強いのですよ。会ったら「あなたの地元は?」と聞きます。

(上記対談より抜粋)

とあるように、遊牧生活をしているからこそ家族との絆が強くなり、他人との協調性よりも自分自身の問題解決能力が必要とされるので、結果として強い性格が生まれるようです。

自然神を信じるモンゴル人

これは、対談の記事を読んで知ったことです。日本人が「八百万の神」として自然の中の神様を信じているように、モンゴル人もシャーマニズムをはじめとして、マナーや伝統の中に自然を敬い、天の神、地の神、火の神といった神様を信じているといいます。

社会主義時代に無宗教となり、ある程度は薄れた部分もあるようですが、仏教やシャーマニズム、キリスト教やイスラム教も混じってある意味、日本人とも近い宗教観をもっているようですね。