絵本の力で子育てを!その効果は海外でも認められている!?モンゴルでの例をご紹介
かわいい子供を心豊かに、愛情、情緒あふれるいい子に育てたい!かしこく頭がいい子に育てたい!その方法の一つに絵本の読み聞かせがあります。
絵本の力が子供たちの成長にどのような影響を与えるのか。その実例をご紹介します。
目次
下村ハンナさんの紹介
下村ハンナさんは長年日本に住んでいらっしゃるモンゴル人です。ハンナさんは国際結婚して日本で子育てを経験していて、絵本の読み語り(読み聞かせ)が子供たちの成長に大きく役立つことを実感し、絵本を読むきっかけとなった、「1日7分の絵本で子どもの頭はみるみる良くなる! 」をモンゴル語に翻訳した方です。
ハンナさんは私達Shomonzが発行している在日モンゴル人WEB新聞に寄稿してくださった記事にて、絵本の力を伝えてくれましたので、ここに紹介します。
ハンナさんが感じた絵本の力
はじめまして。
モンゴル、ウランバートル出身の下村ハンナと申します。
モンゴル大学外国語部日本語科を卒業後、国際結婚をし現在は日本に住んでいます。
日本語を習い始め、日本に興味を持ち、日本とモンゴルの懸け橋になりたいと思いました。大学卒業後に奈良県で日本語の実習を受けたのですが、その当時お世話になった藤原さんとは、今でも親戚のように親しい関係が続いています。
帰国後、モンゴルでNPOを設立し、藤原さんたちのお陰で今までモンゴルの子供たちのためにいろいろな活動をしています。
藤原さんをはじめ、多くの方々のご協力、ご支援で、3年前にモンゴルの貧困地区に道場を建てることができました。そこでは子供たちが無料で柔道やレスリングを学ぶことができます。この道場は子供たちにとって楽しい時間を過ごせる暖かい家のような場所となっています。
私が長年日本に住んで、気づいたのは、どの家庭でも絵本があって、お母さんが子供に読み聞かせしてくれることでした。
どうして、幼児期から絵本の読み聞かせが必要なのでしょうか?
小児科やレストランなどあらゆるなところに絵本が置いてあります。どうして?絵本ってそもそも何?と疑問だらけでした。
そこで、日本で生まれた息子を絵本で育ててみることにしました。
毎月図書館で30冊の本を借りて、読み聞かせをしました。息子は3歳で読めるようになり、4歳で文字を書き始めました。英語の絵本にも興味を持つようになりました。
絵本を読んでいる子は、説明をしたらすぐにわかってくれます。絵本はいいことも悪いことも教えてくれます。物に関する気持ち、人に対して優しくする気持ちもすべて絵本から教わることができます。想像力や考える力も育ちます。絵本は子育てを楽にしてくれます。
絵本は素晴らしい先生のようです。
そんな絵本の世界を広げたい、絵本で子供の頭と心を育てたいという思いで、モンゴルの道場の一室を借りて絵本のミニ図書館を開くことにしました。今年2月、日本で絵本を集める活動をし、250冊の絵本を集めました。モンゴル語に翻訳してから、モンゴルの子供たちの手元に届けます。
親が絵本のすばらしさを知り、子供に読んであげたいと思えるように、浜島代志子氏の著書『1日7分の絵本で子どもの頭はみるみる良くなる!』をモンゴル語に翻訳しました。この本を一人でも多くの人が手に取ってもらえると嬉しいです。
モンゴル人は、昔から自然と共に生き、小さいときから説話や叙事詩を聞いて育ちます。ところが、絵本の普及はここ10年程で、まだまだ遅れています。絵本を使った子育てや教育が進んでいる日本の方法を、モンゴルに伝え広げていきたいという気持ちでいっぱいです。
絵本のこともっともっと知りたくて絵本の資格もとりました。絵本は子供の頭と心を同時に育ててくれると実感しています。 モンゴルの子供たちが、身体も強く、頭もよく、心も優しい人間になってくれることを祈っています。今までご協力とご応援してくださった方々に心より感謝を申し上げます。
モンゴル語原文
絵本で子どもの頭はみるみる良くなる
下村ハンナさんが翻訳し、実際の子育てに大きな影響を及ぼした本が、
「1日7分の絵本で子どもの頭はみるみる良くなる!」 – 浜島 代志子 著
という本です。
絵本を読み聞かせることで、どのように子供たちの頭が良くなるのか、心の豊かさや感情表現、気持ちの汲み取り方を学んでいくのかなどが分かりやすく書かれています。
我が家でも絵本を読むのは実践していて、息子二人は小学校に上がってからも本を読むのは苦にならないみたいで、最近は歴史関連の本を学校から借りて読んでいたりします。
絵本の効果について知りたい方は一度読んでみてはいかがでしょうか。