モンゴル人の強さ、勇気
アマルサナ・ツォーゴフという選手をご存知でしょうか?
「ONE Championship」という総合格闘技団体のモンゴル人選手で、つい先日、2019年11月8日(金)にメインイベントの試合に出場しました。彼の歩んできた軌跡がなかなかに興味深かったので紹介します。
成功のための犠牲
彼は今でこそメインイベントに出場していますが、それまでには様々な苦労もしているそうです。その最たるものはこれでしょう。
両親を養うことができなくても、彼らはツォゴーフの夢を応援し続けた。
「両親に借りたお金を返せなかったのが最も重い負担だった」
「これは自分のキャリアの中で、そして自分の人生の中で最も困難な試練だった。夢を達成できなかったらどうしよう、自分を育てるために全てを犠牲にした両親を失望させたらどうしようという考えに、繰り返しさいなまれていた」
総合格闘技をやるにあたって、当然最初のうちは報酬は少ないため、家族を養うことは難しかったようです。夢に向かう過程での試練はつきものとはいえ、やはり辛いと思います。
モンゴル人の強さと勇気を見せるチャンス
ツォーゴフ選手はこの試合前のインタビューと思われる記事の中で下記のように語っています。
「自分の国が大好きだ。世界最高レベルのファイターと戦うことで、モンゴルにも注目が集まると思う。総合格闘技はモンゴル人の強さと勇気を見せる大きなチャンスだと思っている」
「モンゴルのためにできることは何でもしたい。総合格闘技はモンゴルを海外にアピールする絶好の機会をくれた。もし自分が世界王者のベルトを手にしたら、世界中の人がモンゴルのことをもっと知るようになるだろう。それこそが自分が望んでいることなんだ」
自分の国に誇りを持ち、国を愛しているからこその言葉ではないでしょうか。とてもかっこいいと思います。夢を追いかけ、上に登る前は様々な犠牲も払っているそうですが、挑戦し続けた結果がこうして世界レベルの大会に出場し、着実にキャリアを積み重ねているのですから素晴らしいですね。