モンゴル語から学ぶ人間関係。親しい関係は想いを言葉にしよう。

モンゴル語と人間関係

親子の会話、兄弟との会話、親戚・友人との会話、だんだん減ってきていませんか?

親しい人との関係は、できれば仲良く、楽しい関係でありたいですよね。

奥さんを通じてモンゴル人と関わることが多いので、感じるのですが、
モンゴル人は、家族や親しい人たちとの関係性がとても強く、
よく話し、よく助け合っています。

なんでかな〜?と思っていたら、
モンゴル語に仲良くできる表現があることに気づきました。

その表現をヒントに、日本でも活かしてほしいと思ったので、
モンゴル語での表現を紹介します。

モンゴル人の仲の良さ

我が家でのエピソードですが、
奥さんは時々、モンゴルにいる兄弟と電話します。

その電話は、短くても10分、長いときは2時間超え!

なんてことも不思議ではありません。

とても仲がいいですよね。

うちの家族だけ?
というわけではないようで、他のモンゴル人から話を聞いたときも、
わりと普通に家族と長電話しているようです。

日本でも、仲がいい家族はたくさんいらっしゃると思いますが、
そうでない家庭も、少なからずあることは
ニュースや自分のまわりを見ても、
感じてしまうところです。

モンゴル語の親しさを込めた表現

モンゴル語を勉強していて、日本語に訳するのが難しく、
そして「深いな〜」と感じた表現があります。

まずは、

『аавтайгаа(お父さんと)、дүүтэйгээ(弟・妹と)、найзтайгаа(友達と)』

という表現です。

じつは、「аавтай」だけでも、「お父さんと」という意味になるのですが、
これだけだと、物足りなく感じるそうです。

同じような表現に、

『аавдаа(お父さんに)、дүүдээ(弟・妹に)、найздаа(友達に)』

があります。

「〜に」という表現はふつう、「〜д」が使われるのですが、
親しい相手のことを話すときには、

「аавд」ではなく、「аавдаа」と言うそうです。

別の表現では、

『миний аав = aaв маань(私のお父さん)または、манай аав(うちのお父さん)』

というものがあります。

「私のだれだれ」という表現をするのに、
3種類の話し方があるんですね。

日本語にはない表現方法なので、最初、どう覚えたらいいのか…
と困ったわけです。

しかも日本語だと、「私の」を省略しても通じてしまうので、なおさらですね。

言葉が仲良くさせている?

日本語では、「〜と」「〜に」などの助詞は
一種類しか使わないわけですが、
モンゴル語は使い分けが必要です。

普段から、親しみを込めるべき相手には、

親しみを込めた言葉を使ってると言えますよね。

そして、「私の」という表現も意外と大切です。

日本では、家族の話をするときに
私の父は」と毎回つけますか?

最初の1回はつけても2回目からは普通、つけないですよね。

でも、モンゴル語では、なにかしらつけています。

「миний」「маань」「манай」をうまくちりばめながら、
なるべくつけるように話すそうです。

このことから、日本では、私と家族は別々の存在であることを意識し、

モンゴルでは、私と家族はひとくくりの存在である。

という感覚がつよいのではないか、と感じました。

まとめ

言語が民族性を表す
とはよく聞く話だと思いますが、

わたしは、そのとおりだと感じます。

まわりとの人間関係が薄くなってきた日本で
せめて家族や親しい友人には、
親しい気持ちをこめて、言葉にしたいなと思います。

まずは、子供に

「よくできたね〜。さすがわたしの子!」

と言ってあげよ♪