果てしない大地を越えて
首都ウランバートルから約1,300km西へ。1泊2日かけてたどり着いたホブド県。そこからさらにオフロードを走り、ようやくダリヴの大地に降り立ちました。
草原の日々
子供たちにとっては初めてのモンゴルの大地。果てしなく広がる草原を走り回り、馬や犬と触れ合い、満天の星空を見上げる──日本では決して味わえない体験の連続に、大人も子供も目を輝かせる毎日でした。
聖なる山への準備
そんな旅の中で、一族の男たちとともに「ノイニーホルン(Ноёны хүрэн оргил)」── 貴族の褐色の高峰と呼ばれる聖なる山に登ることになりました。
ダリヴ村の西側にそびえるこの山は、スタイ山脈の一部で海抜3,559メートル。古くから地元の人々に崇拝されてきた神聖な場所です。草原で馬に乗る練習をしてから、いよいよ頂上を目指しました。
いざ、ノイニーホルンへ
かつて旗(ホシュー)の貴族や高官たちがこの山頂に登り、「男の三つの遊び(ナーダム)」──競馬・弓射・相撲を行っていたことから、「ノイニーホルン・ウンドゥル(貴族の褐色の高峰)」と呼ばれるようになりました。
女性が登ってはならないという禁忌があり、現在でもモンゴルの大統領が就任した際に登頂して祈祷を行う伝統が残っています。
馬でしか登れない険しい道
馬に乗ってしか登ることのできない険しい山道を、案内人と義父、義父の息子と婿たち、そして2匹の犬とともに進みます。
山頂の祈り
山頂は、人が整備したかのように平らで美しい広場が広がり、多数のオボー(石積みの祭壇)が並んでいました。
牛乳と穀物を時計回りに3周撒きながら祈祷を行い、私は沖縄から持参した石をお供えして、モンゴルと日本の縁を繋ぐ祈りを捧げました。
日本人として初めて立った聖なる頂
おそらく日本人として初めてこの聖なる山に立った瞬間。天候に恵まれた山頂からは、ホブド県とゴビ・アルタイ県の合計7つの郡を見渡すことができ、眼下に広がるモンゴルの大草原と山々の絶景は、言葉にできないほどの感動でした。
